一般就労後、障害者雇用に転換した方が障害年金受給の可能性について相談にいらっしゃいました。
性別:男性
傷病名:ADHD
年齢:20代
就労状況:就労中
相談者のお困りごと・面談時の状況
高校生の頃にご自分で発達障害を疑い医療機関を受診したところ、ADHDと診断されたそうです。
大学在学時には精神障害者手帳の交付も受けましたが、就職活動では自身の障害を打ち明けずに一般枠で就職されたそうです。
しかし、就職先ではADHDの特性が強く出て仕事上のミスを多発させたり、上司や同僚とうまくコミュニケーションを取れないことなどが重なり適応障害となり休職することになりました。
会社にご自身の障害を相談したところ障害者枠に切り替えての雇用となりましたが、一般就労に比べると給料も低くなり、将来に対する不安もあることから障害年金の受給を考えご相談にいらっしゃいました。
社労士による見解アドバイス
詳しくお話を伺うと、大学までは実家で生活しており、家族からのフォローがあって何とか日常生活が成り立っていたようでした。
就職して1人暮らしを始めてから一人では日常生活を円滑に送れないことが判明したとのことです。
また、大学では発達障害に合わせた支援や配慮受けながらなんとか卒業できたとのことで、障害に合わせた配慮がない一般就労では仕事を円滑に行うことが大変難しく、自立は大変困難な様子でした。
ご相談者様の場合、初診日が20歳前であることから、障害年金を受給するためには2級以上に認定される必要があります。
それらを踏まえて障害年金受給の可能性に関しては、全く可能性が無いわけでもないが難しいように思うと正直にお伝えしました。
ご本人は障害年金を申請したい意思が強く、ご依頼いただくことになりました。