自閉症スペクトラム障害により障害基礎年金2級が認められたケース
男性(20代/就労中)
傷病名:自閉症スペクトラム障害
決定した年金額と等級:障害基礎年金2級
受給決定額:年額約777,800円
相談者のお困りごと・面談時の状況
高校生の頃に、自身の発達障害を疑って医療機関を受診し診断を受けていました。
大学在学中には精神障害者手帳の交付を受けています。
大学卒業後は一般企業に正規雇用で入社しましたが、半年ほどで抑うつ状態となり休職していました。
その後、会社にご自身の障害のことや障害者手帳の事を相談したところ、障害者雇用に切り替えてもらったそうです。
現在も、障害者枠でご自身の特性を考慮してもらいながら就労を継続されていました。
社労士による見解アドバイス
小学校~高校まで普通学校、大学も4年制大学に進学し、途中留年はされているもののしっかり卒業されている方でした。
就職も当初は一般枠で採用されており、ここまでの経歴だけ見ると障害年金の受給は難しいように思われました。
しかし、就職後に初めて親元を離れて一人暮らしの生活を始めたたもの、一人ではすぐに日常生活が立ち行かなくなったことや、職場での曖昧な指示を理解できなかったりと1年ほどで抑うつ状態となり、次第に仕事に出勤できなくなってしまったそうです。
現在はご実家に帰って、日常生活についてはご家族の支援を得ながら、職場では障害者枠で障害に配慮を受けながらなんとか生活を送っていらっしゃいました。
受任までに行ったこと
申請者様ご自身でも障害年金の申請について調べられており、初診日の証明をする受診状況等証明書については既にご自身で取得されていました。
診断書については、現在の主治医の先生に依頼をするにあたり、申請者様がいかに「1人では日常生活を送ることが難しいこと」や「一般雇用の時に、障害の特性によって苦労されたこと」を箇条書きにしてまとめて、主治医の先生にお渡ししました。
主治医の先生には申請者さまがこれまで苦労されてきたことや、今現在実際に困っていることなどを反映いただいた診断書を作成いただくことが出来ました。
無事、障害基礎年金2級の受給が決定し、われわれも安心いたしました。
結果
障害基礎年金2級の受給が決定しました。