統合失調症で障害厚生年金3級が認められたケース
女性(50代/無職)
傷病名:統合失調症
決定した年金種類と等級:障害厚生年金3級
受給決定額:年額743,630円
相談者のお困りごと・面談時の状況
ご両親と3人で来所されました。数年前に統合失調症を発症され、最も悪いときは、24時間ひとときも目を離すことができなかったそうです。現在も通院をしながら自宅療養中でしたが、金銭面の不安がストレスになっていることもあり、安心して療養するためにも障害年金を必要とされていました。
社労士による見解アドバイス
今回診断書を作成していただいた病院が、なぜ代理人を立てることに拒否反応を示されるのか、私共も、患者さんも、理由は一切わかりません。 障害を抱えていらっしゃる方にとって、複雑な制度を理解すること、書類を一つずつ用意すること、市役所や年金事務所に何度も足を運ぶことは、決して簡単なことではありません。さらに障害年金は、必要な書類を揃えて提出さえすればもらえる、という年金ではありません。
従って、手続きを専門家に依頼することは自然な流れであり、請求者が自由に選択できる権利であることは言うまでもありません。専門家に依頼する、という選択肢が閉ざされ、公的年金である障害年金申請のハードルが今以上に高くなることのないよう、今後もご支援を続けていきます。
受任までに行ったこと
通院中のA精神科に診断書の作成を依頼しました。実はこのA精神科には、別の方の診断書作成をお願いした際、所属の相談員の方から「なぜ本人が直接依頼しないんですか?代理人を立てるならうちでは書きません。」と非常に強い口調で拒否された経験がありました(ちなみに、当法人がこの病院とコンタクトをとったのはその時が初めてで、過去にトラブルがあったというようなことは一切ありません)。
ですのでご両親には、想定される相談員さんの対応を予めお伝えしておきました。案の定、相談員の方からは「診断書を書くかどうかは保留にさせてください!」と言われましたが、数週間後、診断書は無事出来上がってきました。ちなみに診断書には、「本人が障害年金の受給を強く希望し、社労士より〇年〇月時点の診断書作成依頼があったため作成した」という、障害認定には全く関係のない文言が記載されていました。
結果
障害厚生年金3級の受給が決定しました。