見附市:20年近く引きこもり状態の方が障害基礎2級に決定したケース
性別:男性
傷病名:不安障害、発達障害
年齢:50代
就労状況:無職
相談者のお困りごと・面談時の状況
大学生の頃に通学で使っている電車に乗れなくなったのをきっかけに精神科を受診しました。
そこでは不安障害と診断されました。何とか大学を卒業し、就職しました。
しかし、就職先でうまくいかずに、短期間での就職と退職を繰り返していました。
最終的に働くことが怖くなり、現在は無職状態です。両親も高齢であることから将来への不安も大きく、障害年金受給の可能性があれば申請をしたいと考えています。
社労士による見解アドバイス
初診日についてお話を伺ったところ、初診日の証明をすることが大変難しいように思われました。
ただし、日常生活状態などの障害状況については、2級相当と認定される可能性が高いのではないかと思われました。
初診日については、出来る限り証拠を集めて、初診日を証明できるようにするけれど、審査機関に認めてもらえない可能性があることをお話ししました。
初診日についてご納得いただいた上で、申請をお手伝いさせていただくことになりました。
受任までに行ったこと
現在の精神科を受診するまでに、3か所の精神科に通院していました。
最初に通院した精神科から順番に受診記録が残っているかどうかを電話等で確認していきましたが、全ての医療機関で受診記録が残っていないことがわかりました。
初診日を証明する方法として、「初診日の記載された、請求の5年以上前に医療機関が作成したカルテ等を用意する方法」があります。
用意する資料は、 ①「 受診状況等証明書が添付できない申立書」 、②「 請求の5年以上前に医療機関が作成したカルテの写し等であって、請求者が申し立てた他の医療機関での初診日が記載されているもの」です。
現在の精神科には20年近く定期通院を続けていたので、「②」として診断書に請求者様が申し立てた内容を記載いただくことが出来ました。「①」に関しては、われわれで作成をしました。
結果として、無事障害基礎年金2級を受給することができ、申請者様のご家族様には大変安心していただくことができました。
結果
男性(50代/無職)
傷病名:自閉スペクトラム症(発達障害/神経発達症)
決定した年金額と等級:障害基礎年金2級
受給決定額:年額約80万円